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在職老齢年金の廃止検討 2019/06/04のニュースより

2019/06/04のニュースによりますと、政府は、在職老齢年金の廃止の検討に向けて、骨太方針へ明記することが報道されています。




在職老齢年金の廃止検討の理由は、人生100年時代を見据えた上で、高齢者の就労促進や、70歳までの雇用を考えたとき、「賃金、報酬を受け取ることによって、その額に応じて年金が支給停止されてしまう事が、高齢者の就労意欲に影響を及ぼすから。」という趣旨の様です。




2019/06/04のマイクロソフトニュース
共同通信社の記事より
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/政府、在職老齢年金の廃止検討-骨太方針に明記へ、就労促進狙い/ar-AACnxXK







日本経済新聞より




ロイター




大分合同新聞より




私自身も、在職老齢年金に関しまして、
「保険料は自分が払っていた厚生年金の筈なのに、高齢者になって仕事を続けていく場合に、なぜ老齢厚生年金が支給停止になるのですか?」ということを、疑問としてご質問を頂いた経験があります。


回答及びご説明の際に、
・日本の少子高齢化や社会保障のしくみ
・財政などが複雑に絡み合った上で年金制度が決められていることや背景
などをご説明し、理由としてお話しました。

しかし、実際には、60歳、65歳を超えて生涯現役で就労意欲を示していらっしゃる方々の年金から、
「在職老齢年金という支給停止の制度があること」
につきましては、結果として、その世代の方々の就労条件や賃金額、待遇、また、働く意欲に対する気持ちの面には大変複雑な一面を有しており、労働者様側の就労意欲の面に微妙な影響を及ぼしていることは、否定出来ない…と強く感じたことがあります。



在職老齢年金の今後や廃止への動きにつきまして、これからも注目したいと考えております。



酒井世津子社会保険労務士事務所